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なぜ田舎でも花粉症が起こるのか?

冬の花の代表格のサイネリア。この花がしぼむ頃に、家内の花粉症が出てくる

いざ田舎に定住してみると、なるほど花粉症の人は都会並みにいる。町の薬局には花粉対策の薬やグッズがたくさん置かれているし、病院では年明けから花粉症対策の「よく効くぶっとい注射」を打ってくれるそうだ。幸い家内の花粉症は、東京時代よりもかなり軽くなっている。

でも、今年は全国的にスギ花粉が多いようで、馬頭も例外ではない。スギってこんなに赤茶色になるのか、と唖然とするほど花粉がついている。家内の花粉症はもう少し気温が高くならないと始まらない。また、忘れかけていた「移住への恨みつらみ」が噴出しないとも限らない。そうならないことを祈るのみである。

それにしても、田舎でも花粉症が蔓延するとは、どういうことなのだろう。戦後こぞって植林したスギが見事に成長したものの、現在の木材価格の低迷でそのまま山に放置されて、スギ花粉も大量発生しているからなのか。はたまた、田舎でも「車は1人1台」が当たり前になって、排気ガスも大量発生しているからなのか。

なにかの記事で、「栄養が良くなり、つまり肉や乳製品などからたんぱく質を多く摂るようになって、アレルギー反応を起こす抗体が作られやすくなった」というものを読んだ。

理由は様々ありそうだが、「田舎に花粉症はない」ということは、もはや完全な幻想である。

樺島 弘文(かばしま・ひろふみ)

1956年、札幌市生まれ。専門紙記者、週刊誌記者を経て、1988年にプレジデント社に入社。ビジネス雑誌「プレジデント」の編集長や出版部長などを務め、2002年3月に退職。退社後すぐ、妻と息子の家族3人で都心から栃木県馬頭町へ移住し、田舎での暮らしをスタートさせた。現在は、家の畑を耕しながら、経営者やビジネスノウハウをテーマに、フリーで雑誌や単行本の執筆、編集の仕事を続けている。著書に「馬頭のカバちゃん」(日経BP社/1575円)、「会社を辞めて田舎へGO!」(飛鳥新社/1575円)。

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