雪は不思議だ。
雪が降った日は寒くない。こんな風に書くと変に思われるかもしれないが、実感として寒くない。空間にある冷気を、雪が吸い取ってしまったかのようだ。むしろ、晴れ渡って、遠くの那須連山などがはっきりと見えるような日の方が寒い。那須おろしと呼ばれる強い北風が吹いてくることもあって、身を切られるような冷たさである。

日光の山々が見通せる、こうした日は北風も強く、寒さも厳しい
減少する降雪量
雪の日は、明るい。曇り空なのに、雪が光を反射して明るいのだ。雪の朝は障子越しに窓がやたらと明るいので、寝起きから「今日は雪だな」と知れる。その明るさは、晴天の朝の日の出とは違う感じだ。光自体は晴天の方が強いのだろうが、なんか冷たい。雪の明るさは、なんか温かいのである。
だから、雪は好きである。私は北海道の生まれだから、雪はあまり苦にしない。もっとも、父と母はもう雪のあるようなところで暮らしたくないという風だから、生まれや慣れは関係ないのかも知れない。




