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郵便局も民営化され、PRにも力を入れるようになった。街頭に掲示板が出来ていた

民間のメーカーでも、分散している小さな工場を廃止して、大きな工場を作って統合することは良くある。ある電機メーカーなどは、タイやインドネシアにあった工場を生産効率を高めるという理由でマレーシアに統合してしまった。しかし、そのメーカーの業績は予想に反して落ちたのである。工場が市場から遠くなることで、お客のニーズをビビットに捕まえられなくなったからだ。

現在では、先見の明がある企業ほど「大きいことはいいことだ」式の経営から離れていく傾向にある。工場だって、ベルトコンベアを用いた大量生産方式は過去のものとなり、1人や少人数で製品を初めから終わりまで作り上げるセル方式が成果を上げる時代になってきている。

「大きいことはいいことだ」に固執する限り、田舎の小さな郵便局は消滅の危険にさらされ続ける。

いつだったか、近所の家にお邪魔した時、郵便配達のオジさんがコタツにはいって、その家のジイさんバアさんとお茶を飲み、世間話に花を咲かせていた。都会では考えられないことで最初はビックリしたが、そうしたことが田舎の郵便局の強みでもある。これほど、お客さまに食い込んでいる銀行マンや宅配業者はいないだろう。

郵便局が見出そうとしている活路に誤りはないのか、ちょっと心配になった。

樺島 弘文(かばしま・ひろふみ)

1956年、札幌市生まれ。専門紙記者、週刊誌記者を経て、1988年にプレジデント社に入社。ビジネス雑誌「プレジデント」の編集長や出版部長などを務め、2002年3月に退職。退社後すぐ、妻と息子の家族3人で都心から栃木県馬頭町へ移住し、田舎での暮らしをスタートさせた。現在は、家の畑を耕しながら、経営者やビジネスノウハウをテーマに、フリーで雑誌や単行本の執筆、編集の仕事を続けている。著書に「馬頭のカバちゃん」(日経BP社/1575円)、「会社を辞めて田舎へGO!」(飛鳥新社/1575円)。

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