「こんなきれいなチタケは滅多に採れないぞ。食べろや」
山菜名人のマサタケさんがそう言って、山で採ってきたばかりのチタケをくれた。チタケは、チチタケ(乳たけ)とも呼ばれ、割いたり傷つけたりすると、乳白色の汁を出す。肉質がもろく、本来は黄色味を帯びているが、手で触っただけでも茶褐色に変わってしまう。

確かにこんなにきれいなチタケは珍しい。本当はもっと盛夏に採れるのだが…
キノコはひたすら貰い物を待つ
マサタケさんのくれたチタケは、きれいな明るい茶色をしていた。根っこの方からは、早くも乳のような汁がにじみ出ている。チタケは細かく割いて、小さく切ったナスと、油でクタクタになるまで炒める。そうすると、濃厚な香りと味が出できて旨みが一段と増す。たんぱく質や脂質が多いのだろう、まさにミルクのような味わいだ。
これをウドンの上にかけて、食べる。これが良く合うのだ。なぜか、ソバだとさほど味が引き立たない。やはり、チタケはウドンに限る。

チタケうどん。ナスと炒めてうどんの具にすると絶品




