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田舎暮らしを始めて、まず不便に思ったことのひとつに、何事もとにかく直接会わないと話が進まないということがある。

マスコミ、そのなかでもビジネス雑誌の編集という仕事をしていた関係で、企業への取材が多かった。取材の申し込みも、電話、ファックス、メールなどで済ませることがほとんどだった。こちらも、多数の取材先に当るのにいちいち直接出向くのは時間がないし、相手にしても直接来られても迷惑ということもある。

わが家の正面の山。今がいちばん緑が豊かな時期だ

電話では話が進まない

そうしたやり方に慣れていたので、田舎に来た当初はもどかしさの連続だった。例えば、私の住むところはテレビの電波が届きにくい難視聴地域だから、町営のケーブルテレビに加入しないと番組が見られない。

別荘として使い始めてすぐ、ケーブルテレビに加入しようと思った。ところが、ケーブルテレビの事務局に電話をしたものの要領を得ない。コンバーターがどうの、町の電気屋さんがどうの、家まで電線を引くのがどうの、という具合で、結局どうしたら良いのか分からなかった。

わが家のある谷の棚田にも、イネが段々と育ってきている

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