先日、千葉にある大学の先生が「馬頭の不法投棄現場を見たい」と、やって来た。本来は高分子化合物の合成が専門だったが、「ここしばらくは、ゴミ屋になってしまった」と苦笑していた。故郷でのゴミ処分場問題に関わって以来、あちらこちらで勇名を馳せているらしい。

県道から不法投棄現場への入り口。ダンプ1台が通るのがやっとだ
責任逃れの発言ばかり
いろいろと話を伺わせてもらったが、その先生の基本的な視点というのは「行政の不作為」、つまり「行政はやるべきことをやらずに、住民にシワ寄せしている」のではないか、というものだ。
馬頭の産廃処分場建設のきっかけとなったのは、北部の山間地に不法投棄された産廃である。場所は北沢という。行政側は「この不法投棄を片付けるには、処分場を作って埋めるしか現実的な方法がない」と言い続けてきた。
この言い分そのものが、おかしくはないだろうか。不法投棄物を片付けるのに処分場を作らなければならないのであれば、日本国中に処分場を作らなければならない。
しかも、北沢のケースでは不法投棄者は20万円の罰金刑を受けただけで、その後、県は不法投棄物撤去の措置命令さえ出していない。それどころか、問題の不法投棄物を、100億円もの税金を投入して処理してやる、と言っているのだ。
こんな行政がまかりとおれば、喜んで不法投棄する者が増えるだろう。

那珂川町の自然と環境を守る会のメンバーも北沢の調査に同行した




