
新しくなった本殿を囲む玉垣
その長倉宮司が「いやー、不思議なことがあるもんでねー」と話してくれた。
1200年を記念した大改修工事には、数千万円かかるというのが見積もりだった。私たち氏子もご寄進はさせて頂いたものの、集まった金額は予算に及ばず、宮司は苦慮していたらしい。
ところが、茨城県のある宮大工に話したところ、見積もりの3分の1で請け負ってもらえた。なんでも、その宮大工は修行に入る時に、先代宮司に大変世話になったというのだ。先代のお陰で、日光東照宮を手がける宮大工の弟子になれたそうで、「その時のお礼の気持ちでやらせてもらいます」と快諾してくれた。
「それだけでは、ないんですよ」と宮司は続けた。
その宮大工が作った本殿を囲む玉垣が素晴らしいと、「同じものを作ってほしい」と別の神社から仕事の依頼が舞い込んだのだ。このほかにも、お寺の新しい仕事が入って、来年前半までは手一杯の状態になっているという。さらに、宇都宮の大きな神社改修の仕事も頼まれている。
「神さまの仕事をすると、良いめぐり合わせになるとは、よく言われているんですけどね。ここまでとは……」と宮司は感慨深げだった。

裏から見た大鳥居




