久しぶりに鷲子山上神社(とりのこさんしょうじんじゃ)に登ってみた。わが家の裏の細い県道の山道を5キロほど行った先にある神社だから、まさに「登る」という言い方が相応しい。
都会からの知人を連れて行くと「こんな山の中に、こんな大そうな神社があるのか」とみんな驚く。しかも、この神社は今年創建1200年を迎えた。そんな大昔に、どうやってこんな山深い場所に神社を拓いたのか。驚嘆するばかりだ。

この道を登った先に鷲子山上神社はある。もう少し、すれ違いのための車の待避所が必要だ
不思議なめぐり合わせ
鷲子山上神社は今、鎮座1200年記念事業として、本殿を囲む玉垣の改修工事や本殿内に拝殿との間仕切り扉を設けるなどの工事が進められている。なかでも最大のものが、大鳥居の大改修である。

大改修中の大鳥居。真ん中に県境の標識がある
この大鳥居は、栃木県と茨城県の県境をまたぐように立てられている。というよりも、安永7年(1778)に立てられたのだから、後年になって大鳥居の真ん中に県境を定めたということだ。文化6年(1809年)には火災に遭うなどして、過去4度の改修が試みられた。今回は、本柱を作り直すなど大工事となっている。
工事中の大鳥居の写真を撮っていると、宮司さんに声をかけられた。この神社には、栃木県側と茨城県側で2人の宮司がいる。今回声をかけられた栃木県側の宮司で、名前を長倉樹さんという。60歳を前に、今年3月宇都宮の神社庁を辞めて、この鷲子山上神社に居を移した。もちろん、先代も鷲子山上神社の宮司だった。

鷲子山上神社の本殿。50段ほどの石段を上ったところにある




