サンコウチョウという鳥をご存知だろうか。鳴き声が「ツキ、ヒ、ホシ、ホイ、ホイ、ホイ」と特徴的で、「月、日、星」というところから「三光」という名前が付けられた。
長い尾羽を持ち、全体は黒っぽい色だか、くちばしと目の周りだけは鮮やかなコバルト色をしている。別に絶滅危惧種などではないが、とても珍しい野鳥だそうだ。
バードウォッチングの愛好者のなかでも「一生に一度でいいからサンコウチョウを見たい」という人は多い。それくらい人気の高い鳥である。

何かの精に包まれているような神秘的な森
備中沢の自然探索会
私は、バードウォッチャーどころか、ウグイスとメジロの区別さえ定かでない「トリ音痴」である。ところが、偶然にも昨年、サンコウチョウに出会ってしまった。熱心なバードウォッチャーには誠に申し訳ない次第である。
馬頭には、県営の産廃処分場が計画されている備中沢(びっちゅうざわ)という谷があって、建設反対派の住民たちが自らの手で自然を調べる住民アセスメントを実施したり、一般の参加者を募って自然探索会を催したりしている。
その備中沢の自然探索会で、サンコウチョウに出会ったのである。その日、私は案内役を引き受けてくれていた日本野鳥の会の前栃木支部長である高松建比古さんの後について歩いていた。

鳴き声を聞いて、鳥の姿を追い求める参加者たち。一番手前が高松さん




