鮭の頭を細かく切って、大豆や油揚げと酒粕で煮込む。砂糖、醤油に、酢も少しばかり入れる。塩分は鮭の頭から出るので、新たに入れるとしょっぱくなり過ぎるので注意が必要だ。
煮込む際に、かなりの量の大根とニンジンをおろして入れる。この「おろし」が、普通のおろし金でやると細かくなりすぎて、ドロドロ感が際立ってしまう。
「鬼おろし」というのは、目の粗いおろし金のことで、歯と歯の間が1センチくらいある。周りは竹でできているものが多い。昔はどの家庭にも自家製の鬼おろしがあったらしいが、最近は見かけない。その鬼おろしを売っている店を見つけたということで、先の地元の人は「しもつかれ」を作ったそうだ。
「しもつかれ」は、節分を過ぎた2月の初午(はつうま)の日に、神社に奉納するのが習いだという。だから、赤飯つきなのだ。調べてみると、江戸時代の初期から、北関東一円にあった料理のようである。冷蔵庫のなかった時代の保存食、あるいは飢饉の時の非常食といった趣きだ。
なにせ、鮭の頭とか大豆といったものが主な具である。大根やニンジンをおろして入れるというのは、しなびたり、尻尾だったり、クズになったものを有効利用するための方策と思われる。

道の駅ばとうの農産物直売所。安くて新鮮と人気だ

立派なニンジンが3本で200円




