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産廃処分場を作る側の論理

2006年11月16日

先ごろ、栃木県環境整備部の馬頭処分場整備室から大判の茶封筒が送られてきた。馬頭の備中沢(びっちゅうざわ)に産廃処分場を作ろうとしている部署からのものだから、ろくなものではないだろうと思いつつ開けた。

町の真ん中を流れる那珂川。処分場からの処理水が注ぎ込まれる

住民軽視の説明会

そこには、処分場の基本設計と事業アセスメントの評価書が決定されたことを告げる文書が一枚と、基本設計と事業アセスメント評価書のダイジェスト版、さらに住民が提出した意見に対する県の見解を載せた25ページほどの小冊子が入っていた。

処分場予定地の地形図。東西を集落に挟まれているのが分かる

県は9月21日に、処分場の基本設計の(案)と事業アセスメントの(案)を那珂川町民に示して、説明会を開いた。わずか2時間、そのうち半分は県側の説明に費やされた。とても、まともな質疑応答などできない。

質問は1人1回、再質問なし。それでも発言できた住民はまだいい方で、手を挙げたまま指されなかった人がたくさん残っていた。あとは「県の方に意見書を出して欲しい」ということだった。その住民の意見に対する県の答えが、送られてきた小冊子である。

1回だけの町民説明会で、基本設計と事業アセスメントの評価書を決めてしまう県のやり方は、住民軽視もはなはだしい。そもそも、基本設計と事業アセスの作業を同時に進めるのがおかしいだろう。環境アセスメントの結果が出る前に、基本設計が行われているのだ。それで、「環境アセスを意味あるものと信じろ」と言う方が無理である。

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