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備中沢の生き物たち

2006年8月3日

ひさしぶりに馬頭の備中沢(びっちゅうざわ)に入った。備中沢には、県営の産廃最終処分場の建設計画があることは、これまでも度たび触れてきたとおりである。

備中沢で遊ぶ子供たち

オニヤンマ天国

この産廃処分場に反対する那珂川町の自然と環境を守る会が、7月の最終日曜日に、備中沢の自然観察会を開いた。こうした自然観察会は、年に数回は催されている。今回は、地元の人たちや遠く宇都宮あたりから来てくれた人など、30名弱が集まった。

貴重な自然の残る備中沢

備中沢は細い沢ではあるが、水量が豊富で、夏でも枯れない。この間の長雨で被害が心配されたが、流れの急な上流部分に倒れた樹木が散見された程度だった。もっとも、露出している岩肌からは、大量の水がしみ出していた。

こんなに水が出るところに、有害物質の拡散の恐れが高い産廃処分場を作ろうというのは、如何なものだろう。

備中沢の貴重な生き物たちは、豊富な水としばらくぶりの強い日差しの中で、元気そうだった。

備中沢はオニヤンマ天国である。昆虫の専門家も「こんなに、たくさんのヤゴやオニワンマが飛び回るところを見たことがない」と、大小さまざまなヤゴを沢からすくい上げた。特に探さなくても、私にも簡単に見つかる。

「見てごらん。これが1年生、こっちが2年生。3年生、4年生もいるな。このくらいになると5年生で、これから羽化するやつ」

オニヤンマは卵から羽化するまで、5年もかかるそうだ。折りしも、大きなオニヤンマが、お尻を水面を叩くようにして卵を産み付けていた。

「ここのオニヤンマは人を恐れないね。むしろ、ぶつかってくるくらいだ。まるで、ここはオレたちの領土だ、人間は出て行けと言っているようだ」と、長く白いアゴヒゲをたくわえたその専門家は、しみじみと話していた。

オニヤンマのヤゴ。このくらいが5年生

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