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馬頭発の「いしがきかりー」

2006年7月20日

馬頭に、「はるこま屋」という味噌屋がある。ご主人は、五月女清以智(さおとめせいいち)さんといって、私より少し若い40代後半である。

五月女さんは馬頭の出身だが、中央大学を出てしばらく東京でフリーライターをしていた。その頃は、食品の安全問題や公害問題を扱っていたという。自然食品や有機農業の取材をするうちに、それらの考え方ややり方が、親父さんが細々と続けていた味噌づくりと同じことに気が付いた。そして、30歳の時に馬頭に戻って、完全天然醸造の味噌づくりを始めたのである。

親の代から使っている味噌樽の前に立つ五月女さん

おかしなものを食べれば身体もおかしくなる

はるこま屋の味噌は、国産無農薬有機大豆、無農薬米、自然塩などを原料にしている。当然、出来上がった味噌は、大手市販品の5〜6倍の値段になる。

「原材料費の高さなら、どこにも負けない」と変な自慢をしながら、五月女さんは「食べ物を選ぶことは、未来の自分の身体を選ぶことです。おかしなものを食べていれば、身体もおかしくなる」と話す。

はるこま屋の味噌は、「春駒味噌」をはじめ4〜5種類しかないが、そのどれもに深いコクがある。化学調味料や合成アミノ酸などは一切使っていない。その分、素材そのものの持つ旨みがよく出ている。

ダシ入りなど味の濃い味噌が隆盛を極めているが、長く食べていると飽きがくる。はるこま屋の味噌は、長く食べれば食べるほど味わいの良さが感じられてくるから不思議だ。

奥に見えるのが、味噌の貯蔵庫だ

はるこま屋の味噌蔵は、地元の杉を使って建てられている

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