いよいよアユのシーズン到来である。那珂川町の真ん中を流れる那珂川とその支流にあたる武茂川(むもがわ)で6月1日、アユ釣りが解禁された。初日の早朝から、川に入りアユの友釣りを楽しむ姿がたくさん見られた。
アユが怒って引っかかる
友釣りは、おとりのアユに毛ばりを付けて流し、自分のテリトリーを侵されたと勘違いしたアユを釣り上げるものである。アユ独特の釣り方であり、何といっても「怒って引っかかってくるアユのあたりの強さがたまらない魅力」なのだそうだ。

アユ釣りが解禁されて、早速やって来た釣り人たち
那珂川は全国に知られたアユの名所であり、今は連日、解禁を待ちわびていた釣り人で賑わっている。栃木県全体では春に450万尾のアユの稚魚を放流している。那珂川町周辺でも、50万尾が放流された。
放流された稚魚はあまり遠くに移動せず、その界隈をテリトリーとして成長する。だから、漁業協同組合では、放流箇所と放流数を明記したマップを作り、釣り人たちに提供している。
今年のアユは、まだ少し小ぶりのようだ。春から晴れた日が少なく気温も低かったことが影響しているのだろうか。それでも、釣り人たちは川底の石に残された「はみ跡」を探し出して、おとりのアユを流している。
「はみ跡」というのは、アユが石に付いた藻などを食べた跡のことで、その部分が黒光りしているそうだ。その黒光りが大きければ大きいほど、たくさんのアユがいる絶好の漁場の証拠となる。これで、広い川なのに、釣り人たちがところどころにたむろしている理由が分かった。
「へえー、そんな風にして、アユを見つけるんですか」と感心していたら、ベテランから「こんなの初歩の初歩だー」と笑われてしまった。どうやら、釣り人たちはそれぞれのアユ探索法を持っているらしい。残念ながら、教えてもらえなかった。




