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200キロの自転車トレーニング

2006年5月18日

LSDをやってしまった。LSDと言っても、麻薬のそれではない。Long・Slow・Distanceの略で、長い距離をゆっくり走る自転車のトレーニングのことである。

オヤジは絶対無理!

息子がロードバイクの練習を始めて、2年弱になる。途中、高校受験でしばらく休止期間があったが、それ以外は宇都宮の「チームWADA」というホビーレーサーのチームに入れてもらって、練習を重ねている。

チームWADAは、宇都宮にあるサイクルショップ・ワダが運営するアマチュアのチームだ。メンバーは30代、40代のサラリーマンや自営業者を中心に30名ほどいる。ホビーレーサー界では、なかなかの強豪で、全国的なレースでも上位入賞者が続出する。ショップ店主でチームリーダーでもある和田さん自身が、全国区のレーサーだ。

土、日の早朝に行われる練習会に息子が参加させてもらい、あろうことか私も1年ほど前から時どき混ぜてもらっていることは、以前このブログでも触れた。

そのチームWADAではゴールデン・ウィークに、200キロのLSDトレーニングを行うのが恒例となっている。今年は、6日に実施された。サイクルショップ・ワダを出発して、益子、茂木を抜けて、茨城県の御前山、常陸大宮を過ぎ、大洗海岸まで行って折り返し、宇都宮に戻ってくる全長200キロ、走行時間7時間半という、とんでもないトレーニングである。

200キロ出発前。緊張の中にもヤル気がみなぎる。

Slowとはいえ、普段の練習が平地で時速40キロ近くなのに対して、LSDでは30キロ程度に落ちるという話である。時速30キロは、私にとってはほとんど最高速度だ。これで200キロは、とても無理だろうと思った。

昨年参加した息子も「オヤジには絶対ムリだから、止めとけ」と断言していた。私だって、これまで100キロは走ったことがある。「ゼンゼン違うから。絶対に足手まといになるから、止めてくれ」。息子は「絶対」を繰り返し、最後は哀願調にまでなった。

店主の和田さんも「遠慮しなくていいですよ」と言ってくれたが、途中リタイアして和田さんの奥さんに車で迎に来てもらう姿が脳裏をよぎって、躊躇は止まなかった。

200キロLSDの2日前に、100キロのLSDがあって、これは走りきれた。もう50キロくらいは大丈夫そうな感じである。ようやく登った峠の上で、あるチームメイトが「樺島さんでも大丈夫ですよ。パンク修理の道具を持って。チェーンが切れるとどうにもならないから、チェーンだけはきれいにメンテしておかないと駄目ですよ」と優しくアドバイスしてくれた。

「ならば、やってみるか」と決心したが、息子は「えっー、本当に走るの。オレは知らないから」とにべもない。もっとも、200キロの当日、アドバイスしてくれたメンバーの姿が無かったのには、呆然となったが……。

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