先ごろ、毎年恒例の組内(くみうち)の新年会があった。うちの組は15軒で構成されている。最小単位の自治会組織と考えれば良い。組長は持ち回りだから、15年に1回は回ってくる計算だ。
集合は約束の30分前
清掃や草刈などの共同作業も、この組単位でやる。組内で不幸があれば、組として葬儀を執り行う。そうなれば、組内の家では仕事や個人の用事はすべてキャンセルして、葬儀の手伝いをしなければならない。今なお葬儀は、厳然として組内が取り仕切るものである。喪主も「このような形で葬儀をしたい」と組内にお伺いを立てる形だ。

東屋の露天風呂。那珂川の眺めが絶好だ(写真左)。温泉は那珂川の川底から引き出してくる。中央が井戸(写真右)
その組の仲間で、毎年2月に日帰り温泉での新年会が催される。各家の代表2名、普通は家督を継いだ夫婦が参加する。この日に備えて、幹事2名が旅行の積立金を集め、宿の手配をする。積み立ては、1カ月当たり2人分で1500円である。10年くらい前までは1泊旅行だったので、もっと金額も大きかったらしい。
その組内の新年会に参加すること4度目だが、いくつかの謎が残されている。
まず、集合時間。今年は、馬頭温泉郷の「東家」という旅館が宴会場だった。このところ、塩原や大子といった周辺の温泉地に出掛けていたので、今年は「地元もいいんじゃないか」という話になったようだ。実際、組内の人たちは近すぎて普段あまり馬頭温泉に出掛けていない。私も「東家」は初めてだった。
行き先はともかく、集合時間は「(組内の国道近くに)10時30分」と案内状に明記されている。ところが、10時30分に行こうものなら、まず間違いなく遅刻扱いである。




