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葬儀でのある出来事

2006年1月19日

この冬は寒さが厳しいせいもあるのか、正月を挟んで何人かの知り合いが亡くなられてしまった。喪中につき年始の挨拶を遠慮するという葉書も20通ほど頂いていたから、私もそろそろ身辺に他界する人が増えてくる年回りなのかも知れない。

ここ那珂川町での知り合いに、ご主人を年末になくした方がいる。夫婦ともまだ60代で、イチゴのハウス農家を営んでいる。半年ほど前から、ご主人の具合が悪くなり、イチゴ栽培の方は奥さんが中心になってやられていた。

那珂川町にあるビニールハウス郡。イチゴのほかトマトや花きなども栽培されている

このイチゴ農家のオバサンは日ごろ、実に元気がいい。堂々と自分の意見も述べるし、周囲への影響力も大きい。那珂川町に計画されている産廃処分場にも反対で、宇都宮で行ったデモでは最前列で「建設反対」の横断幕を持って歩いていた。

知事にも物おじしないで、「こんな危ない施設を町に持ち込まないで」と談じ込んでいる姿を見たこともある。

「私も一緒に行く」

ご主人の葬儀には伺えなかったので、後日、ご自宅に弔問に伺った。初七日を明日に控え、一時静けさを取り戻した家で、奥さんは息子さんと二人でいた。

意外に元気そうに見えたのは、気が張っているからだろう。取れたての甘いイチゴを頂きながら、葬儀の様子などを聞かせてもらった。

「あの瞬間、頭の中が真っ白になっちまって、それからのことは何にもよく覚えてないのさ。ただ、一緒に行ってやらないと、そればかりだった」

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