先ごろ、馬頭小川ロータリークラブで講演する機会があった。
ロータリークラブは、地元の企業経営者の親睦団体で、その地域から「一業種一企業」の参加を認められている。簡単に言えば、「地元の名士」的な経営者の集まりである。

馬頭には立派な「総合福祉センター」があるが、まだ十分利用されているとは言えない
近すぎで気がつかない「本当の宝物」
馬頭小川ロータリークラブには20名ほどの会員がいる。今は合併して那珂川町になってしまったが、元から馬頭町と小川町の両町にまたがって組織されている。
その日、集まったメンバーは、歯医者、ガソリンスダンド経営者、自動車ディーラー、薬局経営者と多彩で、なかには顔見知りのお寺の住職さんもいた。
講演では、馬頭に移住してきてからこれまでの3年半に経験した様々なことを、まず話させてもらった。
いろいろと田舎物件を探していて、馬頭に出会い、すぐ惚れ込んでしまったこと。嫌がる家内を無理やり説得して、強引に移住したこと。自然にあふれた暮らしに慣れるまでの失敗の数々。都会と田舎の学校の違い。子供たちの違い。
そして、3年半が過ぎても、この町の豊かな自然と人柄の良さは、今なお変わることなく私たちに気持ちのいい暮らしを与えてくれている・・・そのことを強調しておいた。
お世辞でも何でもないのだが、地元に生まれ育った人たちには、往々にして自分たちの持っている自然環境や人間関係の素晴しさに気が付いていないから、私は事あるごとに訴えることにしている。
この優しい自然と悪意の少ない人たちに囲まれて暮らしていれば、多少の不便さなど何ほどのことがあろうか、と思う。しかし、地元の人は、便利さを求めて道路を作り、様々な施設を建てようとする。自分たちの持っている「本当の宝物」には、目をつぶっているかのようだ。




