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アンティークオーディオ 第3回 テープレコーダーの愉しみ
アンドアップ オーナー 石井健之 氏
2007年7月5日

(取材・文=高間裕子 写真=村田和聡)

 第1回はヴィンテージラジオの魅力や、iPodを使った楽しみ方、メンテナンス方法について、第2回では音やデザインなどテーマ別に選んだお薦めの真空管ラジオについて、アンドアップのオーナー、石井健之氏に話をうかがった。最終回となる今回は、テープレコーダーやレシーバーアンプなど、真空管ラジオ以外のヴィンテージオーディオに焦点を当て、お薦めのアイテムを紹介していただく。

テープレコーダーで“手触りのいい音”を

テープレコーダーは、真空管ラジオや60~70年のオーディオシステムに親しんだ方が、次のステップとしてお楽しみいただけるヴィンテージオーディオの道具だと思います。

音楽はやはり生演奏で聴くのが一番いいですよね。

今はCDが主流ですが、CDというのは、演奏したものをスタジオ録音し、ミキシングなどを施して完成したマスターテープをディスクに焼いたものです。当然、焼けば焼くほど、質が悪くなる。それをiPodに入れて、さらにトランスミッタで飛ばして……とやっていると、どんどん音質が劣化するわけです。

もちろん、それが完全に悪いというわけではなく、それはそれで楽しめます。ただ、それとはまた別に、なるべく元の音源に近い、最良の音をナチュラルに聴けたらいいなという思いもありましてね。そうなると、レコードよりも音質のいいテープで聴くのが一番なんですよね。

実際に聴いていただければわかるかと思いますが、テープの音というのは“手触りがいい音”なんです。実際には手で触れられるものではないけれど、例えば毛並みのいい犬を触ったときの感触とでも言うのかな。つやつやとなめらかで、より疲れない音……そんな印象を受けますね。

テープに関しては、音源の入ったオリジナルテープは日本ではなかなか手に入りにくいのが現状です。ただし、テープレコーダーは聴くだけでなく録音ももちろん可能ですので、空のテープを買ってきて、CDをテープに戻して聴くという楽しみ方もあります。先ほども触れましたが、テープは音がなめらかで、CDとはまた別の音が楽しめるんです。また、古いレコードをもう一度テープに録音して聴くことも可能です。ちょっと変わった使い方ですが、新しい発見があって面白いと思いますよ。

以下にお薦めのテープレコーダーを紹介します。

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