マンションへの侵入手段はガラス破りがトップ
マンションを舞台とした犯罪の報道が絶えないなか、建物の防犯性能への感心が高まっています。警察庁の調べによると、住宅の侵入窃盗は認知件数(警察が被害の届出等によりその発生を確認した犯罪件数)がこのところ減少傾向にあり、検挙件数は横ばいです。犯罪の件数が減って検挙率がアップしているという望ましい傾向なのですが、それでも平成18年の年間の認知件数は12万3403件に達しており、そのうち4割強にあたる5万248件がマンションなどの共同住宅でのものです。
共同住宅の侵入窃盗を侵入手段別にみると、最も多いのは「ガラス破り」で41.6%、次いで「施錠せず」(24.1%)、「施錠開け」(17.4%)の順になっています。ピッキングなどの施錠開けが2割に満たないのは、玄関ドアの鍵を二重にするなどの対策が進んだためでしょう。ピッキング、サムターン回しともに、認知件数は平成18年までの4年間で5分の1~6分の1に激減しています。

階数の高い建物は玄関ドアを破られやすい
共同住宅の侵入手段を建物の階数で分けると、全体の約3分の2が3階建て以下、約3分の1が4階建て以上です。3階建て以下ではガラス破りが47.9%に増え、施錠開けが11.7%に減少します。低層マンションに住む人は玄関ドアはしっかりとピッキング対策などを行っているものの、バルコニーなどのガラスについてはやや無防備なのかもしれません。
一方、4階建て以上の共同住宅ではガラス破りが29.1%、施錠開けが28.6%とほぼ同比率です。高い場所なのでガラス破りが減るのは当然ですが、施錠開けの比率が高くなる理由としては主に2つほど挙げられるでしょう。すなわち「人目に付きにくくなり、侵入犯が『作業』しやすくなる」ことと、「鍵を1つしか施錠しないなど『上の階だから大丈夫だろう』と油断してしまう」ことです。
こうした侵入窃盗を防ぐには、油断せずにしっかり施錠することが大切ですが、やはりマンションの設備や性能も重要なポイントになります。




