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第35回 シャツから始めるオーダーメイド
2008年8月12日

(写真・飯塚明子 文・川田剛史)

これまで2回にわたり紹介してきたように、今やオーダーメイドは、手軽でリーズナブルなものになった。既製品と違い、自分をよりスタイリッシュに演出でき、細部にこだわりを反映させることで、非常に満足感の高い1着に仕上がる。今回は、オ-ダーのなかでも比較的始めやすいシャツと、よりよいオーダーメイドのためのポイントを紹介する。

 

見た目がスマートなシャツは、着心地もいい

まだまだ日差しは強く、ジャケットを脱いで仕事をする方も多いことだろう。そんなとき、スタイリッシュに見せられるかどうかは、シャツ選びにかかっている。一般的に既製品のシャツは、より多くの人の体型に合わせられるよう、ゆとりをもって作られている。その結果、腕や身頃がダブついたり、ウエストのところで生地が余り不恰好な見栄えになってしまうものだ。

襟裏やカフスの裏地に、ピンクのギンガムチェック生地を使用。ボタンやボタンホールまでピンクにした遊び心のある1枚。長めの襟や、ドゥエボットーニ(襟ボタンが二つの仕様)、ターンナップカフ(折り返した袖口)などディテールにも個性を発揮している。1万3650円

また、それは見栄えだけでなく着心地にも当然影響する。シャツを選ぶ上で重要となるポイントは、肩幅や首、胸周り、袖丈、腰周りなど。通常、人間の体型は肩幅から腰にかけて自然に絞られているため、この体型に自然にフィットするシャツは着心地がよく、見た目にもスマートだ。また、ジャケットの下に着るのであれば、よりこのフィット感は重要。たとえばアームホールが不必要に大きいと、脇の下で生地がもたついて、ジャケットを着たときに違和感が生じる。こうした点が完璧に解消されるのが、オーダーメイドシャツならではの魅力だ。

既製品なみの価格からオーダーメイドが始められることで知られる麻布テーラーでは、シャツのオーダーも人気。8925円から最適なサイズのシャツをあつらえることができるのは、ビジネスパーソンにとって実にありがたい。このサロンには国内外のシャツの生地が300種類以上用意されているほか、襟の形も30種類以上から選ぶことができる。オーダーの手順は、まず使用目的や希望の価格、シルエットなどを相談し、採寸を行なう。次に付属品や細かな仕様を打ち合わせて終了。好みに応じてカフスの形やポケットのデザイン、ステッチなど、細かい部分まで思い通りに注文することができる。シャツの完成までの所要時間は2~3週間程度。今回取材をした麻布テーラー銀座7th店では、1万3000~1万4000円くらいのシャツが中心の価格帯だという。一度オーダーメイドのシャツを着てみれば、既製品との着心地や見栄えの違いに、大いに驚かされるはずだ。


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