ブライトリング、といえば大変メジャーなメーカーだ。そういえばこの連載も、ロレックス、IWCと有名メーカーばかりが続いている。ある読者に「もう少し変わった時計も載せて欲しい」といわれたが、売れる時計は何しろ書きやすいのだ。みんなが知っていることもあるし、それ以上に、売れる裏付けをきちんと持っているからだ。というわけで、今回オススメしたいのは、ブライトリングの超定番、ナビタイマーである。
(文=広田雅将 監修=プライヴ編集部)
僕が時計店店員なら、薦めたいブライトリング
正直いって、かつての僕はブライトリングが好きじゃなかった。宣伝が上手くて中身のない会社だ、とさえ思っていた。「ヒコーキ好きなら買えば?」と放言したこともある。ただしまったくの見当違いだったようだ。調べるほどに、僕はブライトリングの物堅さを実感させられたのである。事実どの時計も、質感に優れ、精度が良く、コストパフォーマンスが高い。これなら売れて当然だろう。少なくとも僕が時計店の店員なら、お客にはブライトイングを薦めたい。まず、これだけクレームはつかない時計も、少ないだろうから。
ラインアップはいろいろあるが、欲しいのはナビタイマーだ。これは回転計算尺を備えた、いかにも航空時計らしいクロノグラフである。初出は1952年。毎年のように改良を加えられ、今や中身は最新の自動巻きである。かくいう僕は、以前60年代のナビタイマー手巻きを所有していた。比較すると、最新モデルはケースや文字盤の作りが格段に向上したし、精度も抜群にいい。加えて30m防水性能と、普段遣いにはもってこいだ。確かに価格は安くない。しかし時計全体の出来映えを考えれば、コストパフォーマンスは非常に高い。
1950年代の初代ナビタイマー。これは1955年2月26日に意匠登録されたときの資料。ムーブメントには名機ヴィーナス178を搭載。のちにインダイヤルが白に変更され、ナビタイマーの意匠は完成する。







