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生まれ変わらせて永久に若さを保つ

古代、特に『万葉集』の時代、すべてのものに魂が宿るとする信仰があった。米には稲魂(いなだま)、木には木霊(木魂・こだま)、言葉には言霊。国にも国魂があるとされた。もちろんオオヒルメムチといわれた天照大神は光の魂であり、日霊である。その神や国の魂をフレッシュにすれば、わが国は若々しく、いよいよ栄える。つまり弥栄(いやさか)になるとされた。


20年ごとに日本の国の魂を生まれ変わらせることによって、国家が若返り、そのことにより永遠を目指そうとするのである。これは「常若(とこわか)」という言葉で表す。

常若というのは、『古事記』や『万葉集』にある「常世(とこよ)」と同じようにめでたいことである。室町時代の古文書にはしばしば出てきて、いつも若々しいこと、永遠に若いことを意味する。それはまさしく神宮の式年遷宮の目指す理念である。


不易のシンボルである松の木も、その緑を維持するために、いつも古い葉を落とす。私たちの体も常に細胞を新陳代謝することで生命を保っているシステムをとりいれたのであろう。これはわれわれ民族の祖先が実際に体験してきた、生まれ変わらせて永久に、常若に生き続かせる稲作の思想から来ているのに違いない。


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