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第25回 南アルプスの泥なめ場

2008年12月12日

写真家=宮崎 学 氏


青い粘土層の不思議

南アルプスの山中には、野生動物たちが泥をなめにくる場所があるといわれています。

その泥にはミネラル分が豊富に含まれているため、健康医薬品のような用途で、動物たちに必要とされているらしいのです。

僕は、そんな泥の出ている場所を探したいと思っていました。しかし、それはそう簡単に見つかるものではありませんでした。

ところが、ある年に僕は、その「泥なめ場」を見つけることができたのです。

山の斜面に崩壊地があり、そこから青い粘土層が見えたのです。もしやと思って現場まで行ってみると、その粘土層にはシカたちの足跡がたくさん残っていました。また、泥の一部を丁寧になめたような痕もみつかりました。このような状況から、僕はこれが有名な南アルプスの「泥なめ場」に違いない、と確信したのです。

試しに、その泥をなめてみると、塩分のようなものは感じられませんでした。ただ、蒼く濃い色と、刺激のある土臭さが特徴的でした。


崩壊地ができると、地中深くに埋まっていたミネラル層が出現してくることが多い

崩壊地ができると、地中深くに埋まっていたミネラル層が出現してくることが多い
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泥場には、多数のシカたちの足跡がみられる

泥場には、多数のシカたちの足跡がみられる
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