「食べる」ことは、生命の連鎖を確認する行為
展示作品は長いテーブルに置かれた2種類の食べ物と、便器を模したイス、そしてそのイスから生えている植物から成っている。
一方の食べ物は農薬を使わず、有機肥料で育てたリンゴやミカンなどの果物で、もう一方は様々な添加物によってカビず、腐らず、カラフルでおいしそうに飾られた菓子類。
果物の皿の置かれたコーナーのイスからは、青々とした植物の葉が元気良くあふれ出ているのに、菓子の皿が置かれたコーナーのイスの植物は枯れて萎(しお)れている。
壁には、一編の詩。
おいしかった昨日のおやつ
昨日は、きれいな色をしていたチョコやマシュマロ。
昨日は、きれいな色をしていたみかんやリンゴ。
今日も、きれいな色をしているお菓子たち。
今日は、茶色く変色した果物たち。
何が違う? 何がおいしい? 何を食べる?
生命の連鎖の記憶、人がまだ自然と強く結ばれていたころの記憶――。“正しき食物”は、そうした記憶を宿している証拠に萎れ、干からび、変色する。
「食べる」という行為は、そうした記憶を呼び覚まし、確認することなのだと思う。
「東京デザイナーズウィーク2007」出展時のリポートはこちら
「第3回 サステナブルデザイン国際会議」開催のお知らせ

場所: 港区立エコプラザ、東京ビッグサイト
内容:
「Steer toward Sustainable Society サステナブルな社会に向けてデザインの舵を切れ!」をテーマに、グリーンピース・ジャパン事務局長の星川淳氏(作家)や国際デザイン・リソース・アウォード主宰のトム・ジョンソン氏(建築家)を招いての講演、その他パネルディスカッションやワークショップを通し、デザイナーはいかに行動に移すべきなのかを考える国際会議です。詳細、お申し込みはこちらから。







