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「食べる」ことは、生命の連鎖を確認する行為

展示作品は長いテーブルに置かれた2種類の食べ物と、便器を模したイス、そしてそのイスから生えている植物から成っている。

一方の食べ物は農薬を使わず、有機肥料で育てたリンゴやミカンなどの果物で、もう一方は様々な添加物によってカビず、腐らず、カラフルでおいしそうに飾られた菓子類。

果物の皿の置かれたコーナーのイスからは、青々とした植物の葉が元気良くあふれ出ているのに、菓子の皿が置かれたコーナーのイスの植物は枯れて萎(しお)れている。

壁には、一編の詩。


おいしかった昨日のおやつ
昨日は、きれいな色をしていたチョコやマシュマロ。
昨日は、きれいな色をしていたみかんやリンゴ。
今日も、きれいな色をしているお菓子たち。
今日は、茶色く変色した果物たち。
何が違う? 何がおいしい? 何を食べる?


生命の連鎖の記憶、人がまだ自然と強く結ばれていたころの記憶――。“正しき食物”は、そうした記憶を宿している証拠に萎れ、干からび、変色する。

「食べる」という行為は、そうした記憶を呼び覚まし、確認することなのだと思う。

緑が豊かに育つ果物のコーナーの椅子(左)と枯れてしまった菓子の椅子(右)

緑が豊かに育つ果物のコーナーの椅子(左)と枯れてしまった菓子の椅子(右)
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食卓を上から見たところ

食卓を上から見たところ
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「東京デザイナーズウィーク2007」出展時のリポートはこちら


「第3回 サステナブルデザイン国際会議」開催のお知らせ

 
日程: 2008年12月7~9日、12日
場所: 港区立エコプラザ、東京ビッグサイト
内容:
「Steer toward Sustainable Society サステナブルな社会に向けてデザインの舵を切れ!」をテーマに、グリーンピース・ジャパン事務局長の星川淳氏(作家)や国際デザイン・リソース・アウォード主宰のトム・ジョンソン氏(建築家)を招いての講演、その他パネルディスカッションやワークショップを通し、デザイナーはいかに行動に移すべきなのかを考える国際会議です。詳細、お申し込みはこちらから。


※参考: 「第2回 サステナブルデザイン国際会議」の様子



バックナンバー

益田 文和

インダストリアルデザイナー。株式会社オープンハウス代表取締役。LLPエコデザイン研究所所長。東京造形大学デザイン学科教授。

エコデザインの第一人者として地球環境を見据えたエコデザイン、サステナブルデザインをテーマに幅広く活動。プロダクトデザインのほか、企業へのデザインコンサルテーション、日本各地での地場産業振興、国際的な各種プロジェクトにも携わる。

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