LED照明と壁装材の工夫で消費電力をカット
東芝ライテックは長年にわたってLED照明の実用化に取り組んでおり、当時は施設照明用ダウンライト「E-CORE」を発売したばかりであった。このE-COREは白熱灯と同じ明るさを得るのに約7分の1の電力しか使わないという、驚異的な環境効率を誇る。
問題は、白熱灯や蛍光灯と比べて光の直進性が高いLEDは、一般的に部屋全体を明るくするような使い方には向いていないということだった。しかし、光をうまく拡散させることができれば消費電力を半減して、なおかつ明るいという条件を満たすことが可能だとの確信を持った。
実際、東芝ライテックから100台を超えるLED照明器具と共に、照明計画上の貴重なノウハウを提供していただくことによって、その目標を達成することができた。
そして、その光の拡散に一役買ったのが、イネ科の穀物、高梁(コーリャン)の茎を積層したエコマテリアルである光遼板(こうりょうばん)だった。
これを壁面に張ってE-COREの強いスポットライトを上から斜めに浴びせかけると、独特の輝きを持った高粱の断面に当たった光線が乱反射して、明るいきれいな光が部屋の隅々まで行き渡る。
壁装材と照明との相性が、いかに重要かを物語る好例である。








