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空き缶1個が腕時計1個分
分かりやすいリサイクル

アルミの成型法といえば、溶かして鋳型(いがた)に鋳込(いこ)むか、インゴット(アルミの塊)か薄板を金型にはめて、プレスして形を作るものと相場が決まっている。いったん作られたアルミ製品を溶かさないで、そのままつぶして別の製品を作るなどという方法は聞いたことがない。

あえて似たものがあるとすれば、スクラップだ。回収したアルミ缶をリサイクルに回すとき、保管や輸送をしやすいように四角く押しつぶしてしまう、あのスクラップ。あれと同じ要領で、小さなリング状に成型できればこの腕時計の形になる。しかし、それではきれいに仕上がらない。実際、このReWATCHは皺だらけだ。アルミの“プロ”なら、こんな常識離れした成型法など考えもしないだろう。

だが、ReWATCHは、そんなラフなつくりさえ、デザインの一部として取り込んでしまった。つぶされた缶の皺が、かえってオシャレに見せている。

パッケージの説明書によると、時計1個がアルミの空き缶1個分で出来ているという。これほど直截(ちょくせつ)的で分かりやすいリサイクルがあるだろうか。

アルミ缶の重さが約20グラム。これをきっちりつぶすと、アルミニュームの比重が2.8だから7cm³の塊になる。1cm×1cm×7cmの小さなアルミの延べ棒ができるわけだ。これを倍の長さに伸ばして輪にすれば、ちょうどReWATCHのベゼルの大きさになる。

アルミ缶1個分が、ちょうど時計のベゼル1個分になる

アルミ缶1個分が、ちょうど時計のベゼル1個分になる

時計のケースと裏ぶたには、リサイクル率の高い鉄とステンレスを使っている。ムーブメントはスイス製だ。ベルトの素材はドイツ車のシートの革をリサイクルしたものだという。

コカ・コーラ製の時計の隣にはペプシを使ったと思われるブルーのものもあり、グリーンのものはおそらくハイネケンか何かだろう。

ハイネケンらしき空き缶から作られたグリーンの「ReWATCH」

ハイネケンらしき空き缶から作られたグリーンの「ReWATCH」

裏ぶたには誇らしげに「SWISS MADE」の刻印が

裏ぶたには誇らしげに「SWISS MADE」の刻印が

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