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投資額別の省エネ策一覧

環境に配慮し、エネルギーを節約する住宅づくりには、投資が必要な場合が多いです。「エコは良いがお金がかかるからどうも…」という声を幾度となく聞きました。確かにそのような側面はありますが、「エコ」の代表、省エネ対策の選択肢には幅があります。何から手をつけるのかを考える手掛かりとして、お金を全くかけない対策から200万円クラスまで、必要な費用の順に再整理してみました。それぞれの金額は、大雑把な目安です。

投資額 対策例 備考
投資額ゼロ
(生活の工夫で)
省エネ意識を高め、無駄を減らす。
無駄に付いている照明、テレビ、エアコンなどを消す。
無駄に流れている水道を止めるなど節水に心がける。
待機電力をカットする(→第3回「エネルギーの無駄を減らす(その1)」参照)。
電気湯沸しポット、電気カーペット、電気ストーブなど長時間通電する電熱器具を使わない。
暖房便座は低温に・使うときだけON。
食器手洗い、洗濯などの給湯温度を低目にする。
冬は暖房温度を低目に、暖かい着衣で過ごす。
夏は涼しい着衣で、エアコンはなるべく使わない。
井戸水・雨水・残り湯などで庭に打ち水をする。
 
500~千円程度 スイッチ付きコンセント(コード・タップ)を設ける。
白熱電球を電球型蛍光灯に代える。すだれを吊るす。
 
3千円程度 簡易ポンプを用いて、風呂の残り湯を洗濯等に利用する。
つる植物で緑のカーテンを作る。
 
5千円程度 スイッチ付コンセントを4~6箇所に設ける。
白熱電球に代えて電球型蛍光灯を4、5箇所に設ける。
給湯配管の保温性を高める、窓に断熱パネルを設ける(いずれも材料のみ)。
 
1~3万円程度 冷蔵庫・エアコン・ガスコンロ等の買替時に高性能な製品を選ぶ。
ガス給湯暖房機を潜熱回収型にする(補助金込み)。
在来品との差額
5万円程度 窓ガラスを二重化する(既築、1、2箇所)。
雨水貯留タンクを設置する。
 
10万円程度 既築住宅の天井裏に断熱材を敷き込む(2室程度)。  
30万円程度 ガス給湯暖房機を家庭用コージェネ設備にする(補助金込み)。
電気温水器に代えてヒートポンプ給湯器にする(補助金込み)。
比較対象との差額
50万円程度 太陽熱給湯システムを設置する。
薪ストーブ・ペレットストーブを設置する。
 
100万円程度 新築住宅の断熱性能を次世代省エネ基準(第IV地域)に、全ての窓ガラスを複層に、玄関・台所ドアを高断熱仕様に。 通常仕様との差額、改修は数倍かかる。
200万円程度 太陽光発電システムを設置する(設備容量3kW)  

投資額別の省エネ策一覧

昨年、勤務先のエネルギー・文化研究所で行った「生活意識調査」で、どのようなエコ対策をよく実践しているか、について聞きました。日常的に最もよく行われているのは、「こまめに照明やテレビのスイッチを切る」、「長時間保温の電熱器は使わない」、「冬は室内でも暖かい服装をする」、「風呂の残り湯を洗濯に利用する」などでした。

また、ある程度投資が必要な設備の改善等で「既に実践している・行う予定がある」と答えた人が多かったのは、「電球型蛍光灯に替える」、「冷蔵庫・エアコンを省エネ性で選ぶ」、「スイッチ付きのタップにする」などでした。

やはり手軽な行為、投資が確実に回収できるものが支持されています。まずはそこが入り口で面白さを発見し、より高度な又はお金のかかる対策にも踏み込むのが道順と思います。社会の仕組みとしては、環境に配慮した行動が損にならない制度が必要です。

それぞれの方策による省エネ効果(CO2排出削減効果)は、使われ方によって幅があります。例えば空調を24時間行うのか、人がいる時間だけなのか、建物の断熱性はどの程度か、照明は1日何時間か、などの前提によって効果が全く違うのです。まだそこまで踏み込めていません。具体的な省エネ効果は、実際の消費量と暮らし方をベースに考えるのが基本です。そのためにも、エネルギー消費の実態を把握することが肝腎です。


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