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節度ある消費で満足

以上のように、水の消費とゴミの量はいずれも低水準で、冷房に依存せず、暖房も戸建て住宅にしては少ない熱量でほどほどの室温が保たれます。エネルギー消費の様子は家計にも反映され、「光熱費がひと月2000円程度」と言うと大抵の人は驚きを示します。少ないエネルギーで快適な建築、省エネ家電、節約型のライフスタイル、それに売電による収入などが力を合わせた成果です。

少ない光熱費にはもちろん、住み心地にも満足しているのですが、正直言って「もう少し断熱性を高めておけばよかった」という気持ちがあります。“24時間・快適室温”も技術的には可能です。わが家の温熱環境はそれには程遠いですが、「季節に応じた温度変化が、人体にとっては自然で健康を保つために必要」と納得する一方で、「もう少しで光熱費ゼロなのに、残念」と思うこともあります。

少ないエネルギー消費で、無理な我慢をせず、まあまあ快適という水準がエコ住宅・エコライフに最も近いでしょう。“無為・自然”を理想とし、“無欲・清貧”とまでストイックにならず、“節度・中庸”の心掛けでエコな暮らしを進化させたいものです。


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濱 惠介(はま・けいすけ)

エコ住宅研究家。

大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所 研究主幹。

日本住宅公団および住宅・都市整備公団で都市住宅建設・住環境整備に携わる。その間、東京大学工学部 非常勤講師などを経て現職へ。研究領域は「エコロジカルな住まい・生活・街づくり」。

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