本物のエコカー。
電気自動車に乗ってみる
三味線漫談の玉川スミさんは今年、芸能生活85周年記念。全然知らない人だけど、すごいと思う。一方、当コラム「BOHAS」は今回で50回目。とりあえず、そんなハレの回にふさわしく、いまだかつてないほど高価なものを取り上げることにした。イタリア生まれの電気自動車「ジラソーレ」だ。
ここのところ連日のように、不振が伝えられている自動車業界。公聴会に自家用ジェットで乗り付けたことを叱られたアメリカのビッグ3のトップたちが、次の公聴会では手のひらを返したようにハイブリッドカーを自分で運転して登場。ベタなパフォーマンスでおもしろかったけど、まあ、そんなこんなも含めて、自動車業界って大丈夫か?的なムードは世界に蔓延している。
特に日本では、若者を中心に車離れも深刻だ。その背景として、若者がお金を使わなくなったからだとか、自動車メーカーが若者向けの車を作らないからだとか、いろいろ言われているけど、やっぱエコブームっていうのも小さくない気がする。
ちなみにうちでも数年前、無理して買った高級めのドイツ車が、ガソリン食いまくり、排ガス出しまくり。ちょっと前まで、見せびらかさんばかりに得意げに走っていたはずなのに、今ではむしろそのデカさと、高級感が、かえってかっちょ悪い感じに。何ならガムテープでエンブレムを隠して走りたい気分さえある。やっと最近終わった長いローン。苦労して払った日々を返してくれと言いたい。
そんなことより、昭和の子供にとっては、「金持ちになったらフェラーリ買うんだ」的な夢のシンボルだった車が、非エコなモノの代表になったことで、その立場が微妙になっていることは確か。だいたい私も含めて、車好きの人は、新しい物好き。車だって機能というより、それが持っている夢とワクワクしたものに大金をはたいていたと言ってもいい。時代とかけ離れて、その魅力がなくなってしまえば、もう買わなくたっていいやってことにあっさりなるのだ。
というわけで、もう日本には「夢」という車の重要要素を取り戻した車はないのか。そう思って見つけたのが、この車「ジラソーレ」だった。






