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第49回 「チリメンモンスター」の巻

2008年11月28日

ライター=福光 恵 氏

子供もすなるチリメンに
こうしてハマった

いい年した大人が、それも地球に優しいコラムで、あまり大きい声で言える話ではないが、実は私は食べ物の好き嫌いがやたら激しい。

まあ、誰でも食べられないものの一つや二つはあるだろうが、私の場合、30個くらいある。ニンジン、ピーマン、セロリなどなど、小学生のときはみんなも食べられなかったはずなのに、「いつの間にか大好きになっちゃった」と言われる類の食べ物が、なぜか私だけ今も食べられない。

「アレルギーですか?」とよく言われるが、そういうんじゃなくて、ただの小学生時代の好き嫌いの延長。もちろん、これを大人になってもやっていると、いろんな不都合が出てくる。

特に困るのは、生の魚だ。玉子と穴子と海苔巻きを順番にしか食べられないため、めったにカウンターの寿司屋には足を踏み入れない。決して高級寿司をねだらない女として、バブルの頃はおじさん上司たちにありがたがられたこともある。

ただし、仕事で行った先で、心づくしのおもてなしとしてお寿司の出前を取ってくれたりすると窮地に。「生のお魚食べられないんですう」なんて、今どき小学生でも言わないし、だいたい悪くて言えるわけない。

たいてい大人は、寿司桶のなかでも玉子や海苔巻きへの「執着ランキング」が低いので、同行者がいれば、私のトロなんかとこっそり交換してもらえばOK。でも一人のときは、小学生のときに培った鼻つまみワザを応用して、息を止めながら食べることになる。いや、ほんと申し訳ない。

またしても関係ない話が長くなったが、というわけで好き嫌い大王の私が、子供のころから唯一慣れ親しんできたお魚類。それが「しらす」または、「ちりめんじゃこ」と呼ばれる、あの小さいお魚だった。

普通のちりめんじゃこでは、機械や人手でよけられてしまう、海の幸がびっしり

普通のちりめんじゃこでは、機械や人手でよけられてしまう、海の幸がびっしり。この小さなエビなどがチリメンモンスターとなる
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