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LOT/EKの美学が詰まった
精肉工場を利用したスタジオ

LOT/EKは、ジョゼッペ・リニャーノとアダ・トーラの2人による建築家のユニット。実は彼らこそ、最初にM.P.D.にスタジオを構えたクリエーターであるらしく、それは1992年にさかのぼる。

彼らの作品

彼らはタンクローリーやコンテナなどを躯体とし、それに操作を加えて住空間をつくるというプロジェクトや、日常のちょっとした既製品を転用し、まったく新しいオブジェに作り変える、といった活動で注目を集めている。

そんな彼らの作品を見れば、「M.P.D.にオフィスを構える」というセンスも、モノの違った側面を発見しエキスパンドさせる、彼らならではのセンスによるものだということがよく分かる。

「10年前には、このエリアの食肉産業が衰退して空きビルがたくさんあった。この建物も1階が冷蔵庫、2階が肉をパックする場所で、僕らが始めて来たときには、床に無数のパックの残骸が散らばっていて、窓ガラスもなく、屋根には穴が開いていた。肉を洗うためのバスタブみたいなものも転がっていて、それは今でも部屋の記憶としてシンクに使っているよ。ガランとした空間に、沈黙した素材がたくさん転がっていて、僕らはそれを面白く感じることができた。スタジオをつくるために、とてもいい場所だってね。」と彼らは語る。

「僕らは、歩いて、いつでも何かを拾っていた。スタジオのものはコンピューター以外、ほとんどそういうものでつくった。タイヤや部品、役割を終えた箱とか、そういうもので。そんな人工的な自然に興味がある。ワイルドで、ちょっと風変わりで、何かに変化する可能性が秘められているようのもの。」

確かに、このスタジオはそうやってつくられていったのがよくわかる。それはリサイクルというのとはニュアンスがだいぶ違う。より徹底的で、ダイナミックで、どこか笑えて、そして美しい。建築家としての彼らの美学に支えられているものだ。また壁には、とんでもない彼らの作品の制作プロセスを写した写真が掛かっている。例えば、飛行機を切断している写真や、タンクをビルのなかにクレーンで搬入している写真、コンテナを積み重ねてそれが集合住宅になっている写真。

コンテナが部屋になっている。

コンテナが部屋になっている。LOT/EKは、コンテナがファサードに突き刺さった大阪のユニクロの基本 設計も手掛けている。


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