贅沢な遠足

2008年3月17日

屋久島に暮らして、もうすぐ丸3年が経つ。移住とともに幼稚園の入園式を迎えた息子も、この3月でいよいよ卒園だ。

「お父さんも遠足に来るの?」

「幼稚園もこれで最後だし、行こうかな……」

「ホントっ!?」

息子が気にしていたのは、卒園式前の一大イベントともいえる、毎年恒例の「お別れ親子遠足」。遠足といっても、ここは小さな島だけに、どこへ行っても馴染みのある場所ばかり。島の外に出ない限りは、新鮮味に欠けるのは致し方ない。それでも「遠足」という何だか懐かしい言葉に誘われて、今年は僕も一緒に親子3人で参加することにした。

当日は屋久島では珍しいほどの、絶好の遠足日和に恵まれた。集合場所の「安房(あんぼう)公民館」へ行くと、大型の観光バスが3台も乗り付けていた。屋久島第二の港町だけあって、園児の数もそれなりに多く、島の幼稚園の遠足としてはかなりの大所帯だ。

「それでは皆さん、出発しま〜す!」

「はぁーいっ!」

この日は幼稚園の先生がバスガイド役を務める。地元でバスに乗る機会はほとんどないので、子供たちはもちろん、大人の僕たちも自然とテンションが上がる。

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