小説でできることと、映像でできることの違い
歌うのは作曲も手がけたChara。金原に作詞の話が来た時点では、誰が歌うかは決まっていなかった。
「最初は『作詞できますか』みたいな感じで聞かれて、『できないかもしれませんが、やってみます』とお答えしました。Charaさんが歌うと聞いたのは、その後しばらくしてからです。Charaさんに決まって、曲を作ってもらって、そのメロディーに合わせたり、最終的には2人で話し合いながら、という感じで」
完成した映画を試写室で見始めた瞬間は「とても恥ずかしかった」と金原は振り返る。
「なんで私が恥ずかしいんだっていう話なんですけど(笑)。本当にまともに見られないというぐらい緊張して、ドキドキしていたんですけど、見ているうちに段々、やっぱり蜷川さんのものになっているんだというのを感じて、冷静になっていきました。蜷川さんの鋭さとか、上手さというのを実感したし。それに、やっぱり役者さんたちがすごいなぁ、と。小説でできることと、映像でできることの違いというのがやっぱり身に染みて分かったし、だからこそ、小説ではできないことと、小説でできるものも再認識させられたなって思いましたね」
※ 文中敬称略
(9月24日水曜日公開の後編に続く)





