写真でないと表現できない花火

芯入冠菊
静岡県三ケ日町 「三ケ日花火大会」※8
※冠菊(かむろぎく)は、大きく花開いた大輪が下までしだれてくるものをいいます。
花火写真の魅力は、花火という一瞬の美しさを残すことできたという喜びや満足感にあると思います。また時間を凝縮させて見せる遊びもできることですね。たとえば新潟県長岡市の「長岡まつり大花火大会」(毎年8月2、3日開催)(※7)では、ナイアガラ、乱玉、三尺玉などが時間差で上がるのですが、すべての花火を1枚の写真に写し出すこともできます。さらに、会場の雰囲気や、そこでしか見られない景色も同じその1枚に写し込むことができる。これは写真でないと表現できないですよね。
花火の撮影と一言で言っても、会場に行って花火をどう撮るか、結局それは自分で見つけなくてはならないものです。花火師さんも年々、技術を磨き、見せ方にこだわって、素晴らしい花火を見せてくれますので、実際に各地の会場に足を運び、撮影してみることをおすすめします。ただ最近、写真を撮る方が増えてきたのですが、初心者の方がどう見てもマナーを理解していないで三脚を立ててしまい、早く来て場所取りをしているほかの撮影者たちのひんしゅくをかってしまうケースもあります。観るにしろ撮るにしろ、マナーを大切に、気持ちよく花火を楽しんでもらいたいですね。

※花火写真のキャプションは泉谷氏ご本人による解説。
泉谷玄作 (いずみや・げんさく)
1959年、秋田県生まれ。
自然風景を核に撮影全般をこなす写真家。ライフワークとして火(花火など)と水を撮影。日本写真家協会(J.P.S.)会員。
2007年に『花火の図鑑』(ポプラ社)、2008年7月19日には最新刊『泉谷玄作 花火』(祥伝社)を発表。
泉谷玄作オフィシャルサイト: http://www.hana.or.jp/~gensaku/
「花火の図鑑」泉谷 玄作
定価:1764円 (税込) ポプラ社刊
花火の全てがわかる1冊。
「泉谷玄作 花火」
定価:1800円(税込) 祥伝社(7月19日前後 全国で発売)
花火鑑賞の手引きを中心に全国67ヶ所を紹介し、20種類の花火の撮影方法も、種別に詳しく説明。




