花火の上手な撮り方

牡丹
静岡県袋井市「全国花火名人選抜競技大会 ふくろい遠州の花火」※6
※牡丹(ぼたん)は、星(火薬)が燃焼するときに、尾を引かないで丸く開く花火のことをいいます。
花火の写真を撮るには、撮影の技術ももちろんですが、まず花火の基本を知ることが第一です。花火にはそれぞれ種類によって開き方というものがあって、例えば同じ菊でも千輪菊だと小花の花がパラパラと時間差で咲きますし、冠(かむろ)菊だと、開いた花が下までダラリとしだれてきます。そういった形をうまく写すには、やはり花火の開き方の特徴をある程度は知っておかないといけません(編集部注:花火の特徴や世界については泉谷氏『花火の図鑑』(ポプラ社)に詳細)。
撮影の基本的なコツは、
- 安定性のある三脚にカメラをのせる
- シャッターを押したときにカメラが動かないよう、レリーズ(カメラのシャッターの開閉をケーブルで操作する器具)を使う
- カメラのシャッターをバルブに合わせる
- レンズをマニュアルにして、無限遠に合わせる
ことですね。さらに花火大会の始まる前のまだ明るい時間帯に、花火の筒のある場所を見つけて、そこにピントを合わせておけば、ピントはまず間違いないです。また、今のレンズは性能上、無限遠に合わせにくくなっているので、レンズの上の無限遠マークの“L”のマークに合わせるようにしないと、ボケた写真になってしまいますよ。
1つの花火を撮りたいのであれば、カメラは立て位置にセットします。そうすれば、下から上がったところを写しやすい。まずドンと打ち上がる音がしたら、レリーズでシャッターを押し、その押したままの状態で写していきます。そうすることで、花火の軌跡が徐々に写っていきます。そして花火が開き終わったときにレリーズを離すと、全体像がすべてそこに写し出されているというわけです。
標準的な撮り方としては、感度は100、絞りは11が基本です。ただ、スターマインだと光が強いので、絞りを16もしくは22にしないと、真っ白になってしまう。光も、同じようでみなそれぞれ違うので、絞りをうまく調節しないと花火はうまく撮れないんです。デジタルの場合はホワイトバランスをオートにして撮った方がいいですね。

ワイドスターマイン
静岡県袋井市「全国花火名人選抜競技大会 ふくろい遠州の花火」
※スターマインは、花火の玉が次々に打ち上げられる連発打ち上げのことをいいます。




