豪華客船は20年後の自分へのご褒美
豪華客船の旅と聞くと、仕事をリタイアして時間とお金に余裕のある60代、70代のシルバー世代をイメージしますが、最近では、40代くらいの若い世代の人も多く乗るようになっていると聞いています。もちろん金額は高いのですが、昔のようにものすごくお金持ちでなければ乗れないというものではないようです。少し頑張って背伸びをすれば、手が届かないこともない。僕も幸せなことに、40代の始めにこういう体験をできてすごく良かった。でも、だからと言って今年も豪華客船に乗りたいか、と聞かれたら、その必要はないと思っています。

客船の旅は40代で1度乗って、どういうものかが判ったので、20年くらい経った時に、自分へのご褒美としてまた乗れればいい。1度経験したことで、あそこに行けば最高の時間と空間を約束してくれる、ということを知ることができたし、20年後の人生に目標ができた、という感じでしょうか。それを励みに今は仕事を頑張ろう、という気持ちになれるのです。
今現在、20年後に自分がどんな場所へ、どんな航海をしたいかは、今は具体的な夢はありません。それは、その時を迎えなければわからないことですが、それでも20年後の航海を今からもう、すごく楽しみにしています。
石原良純 (いしはら・よしずみ)

1962年神奈川県生まれ。大学在学中の1982年、映画『凶弾』で主演デビュー。その後はさまざまな舞台、映画、ドラマに出演する。1997年には気象予報士の資格を取得し、現在は「FNNスーパーニュース」でお天気キャスターも務めている。また、個性的なキャラクターでバラエティ番組にも欠かせない存在となり、俳優、気象予報士、タレントと、幅広く活躍している。執筆活動も多く、「週間新潮」にて「石原良純の楽屋の窓」を好評連載中。




