表現することは、人間として気持ちのいいこと

もともとペアダンスが好きだということがベースにありますが、ソーシャルダンスではなくアルゼンチンタンゴを、というのは、二人だけの世界が楽しめるからですね。

ソーシャルダンスはやはりスポーツ競技で10種目あり、少なくとも5種目を極めていかなければならない。それよりも私は、ひとつのことをグッと探求していくほうが向いている。

ソーシャルダンスはベーシックに忠実に、基本に沿ってやらなければ認めてもらえないところもありますが、アルゼンチンタンゴは自分ならではのオリジナルが生まれてくることを良しとしますから、自由で楽しいんですね。

私にとってアルゼンチンタンゴは、心の表現がしやすいというか、人間臭いものなのかもしれません。つまり、踊っている人が無心になって自分の心の中に沸き起こる何かを表現することに迷わず没頭できるのが、このダンスだと思うんです。踊りのすばらしさや楽しさに触れると、自分を表現するということに、照れくささや抵抗はなくなり、自然と踊りたいという気持ちになるものです。なぜなら、心を解放し自分を表現することは、人間として気持ちのいいことだから。

まだまだそんな喜びを知らない人がたくさんいらっしゃるのだと思いますが、それを鮮明に体感できるのがダンスなのです。

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