人生をより豊かにするメガネ効果
たくさんの役柄を演じ分けるということと、メガネを掛け分けて違う自分を演出するというのは、似てるような気もしますが、どうでしょう?

「様々な役柄をやるうえで、僕の元来のキャラクターの影響もあると思うんですが、小道具さんがほぼ100%近くの確率でいくつかのメガネを用意してくださるんです。まず衣装合わせをして、髪型を決めて、そして最後に必ずメガネ、という風になるんですね。それで、監督さんに最終チェックをしてもらって、『今回はメガネありで行こう』とか、『メガネなしで行こう』と、なるんです。役柄を演じるうえで、メガネは重要な選択肢のひとつといえますね。実は、僕の場合、メガネにかなり助けてもらっています。メガネを掛けることでその役になりきれるというのが多いんですね。丸いメガネだったら優しい印象、尖ったメガネだったら意地悪な印象、そのほかにも知的に見えるメガネ、怖そうに見えるメガネ、などと、メガネは役者を助けてくれる頼もしいアイテムではないでしょうか。メガネひとつで印象がかわるのでメガネって本当におもしろいですね。メガネを掛けることで変化が生まれるんです。まさに“メガネ効果”。メガネは人生を楽しくさせるアイテムなんですね」
メガネを本当に大切にし、愛着を持って接する光石研さん。まるで役柄への丁寧な対応をしているかのよう。さすが芸歴30年という役者魂を感じさせる。日常に変化を与え楽しくさせてくれるメガネ。お気に入りのメガネを見つけ、人生をより豊かに。

光石 研 (みついし けん)
1978年『博多っ子純情』で映画デビュー。主な出演作として『ユリイカ』、『それでもボクはやってない』、『サッド・ヴァケイション』、『めがね』など、100を超す映画に出演。『シン・レッド・ライン』、『インビジブル・ウェーブ』など海外にもその活躍の場を広げている。6月20日から青山円形劇場で公演の劇団ダンダンブノエによる『ハイ!ミラクルズ』では、本格的な舞台に挑戦する。




