映画『めがね』をはじめ映画出演作は100本を超え、テレビドラマ、CM、舞台などで大活躍の俳優、光石 研さん。昔からメガネが好きで、普段でも役を演じてるときでもメガネは欠かせない存在だという。様々なエピソードを持つ光石さんの考えるメガネの持つ効果と共に、日常を活性化させる役立つヒントを聞いてみた。
最初は目が悪くても掛けなかったメガネ

歴史のありそうな、とある都内の稽古場。非常用のような外階段をあがり古びた扉を開け、稽古場に入ると、まだ約束の時間前だというのに、すでに俳優の光石 研さんは椅子に座って待っていた。白いシャツに黒縁のメガネを掛けた、清潔感のある出で立ち。会議室にある事務机を前にして、まるで何かの面接のようである。今日は爽やかな雰囲気だが、あるときはこわもてのヤクザ、またあるときは優しくていい人に変身する。たくさんの“顔”を持つ名俳優という表現がふさわしい。メガネはいつ頃から掛けていたのだろうか?
「実は、最初はメガネが嫌いだったんです。福岡に住んでいた中学生ぐらいの頃で、思春期のときだったと思うんですが、視力があまりよくなくて、本当はメガネを掛けなければいけなかったんですが、掛けなかったんです。何となくカッコ悪いという印象があったもんですから。きっとその頃はカッコいいメガネを知らなかったんですね。そのうち、大人になって上京して、渋谷あたりをブラブラ歩くようになって、いろいろなファッショナブルなお店に行くようになって、渋谷パルコのお洒落なメガネ屋さんで、すごくカッコいいメガネに出会ったんです。店員さんもカッコいいし、もうカルチャーショックでした」




