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1日の締めくくりはウイスキーのオンザロック

私にとって、Barは酒と向き合う場所だね。例えば、クラブとかではお店の人とも向き合ってもいるわけだし、一緒にいる相手とも向き合っている。でもBarは、純粋に酒と向き合う場所だ。もちろん酒がそんなにすごいものだと思っているわけではないですよ。飲めない人だって人生を楽しめるわけだし、飲めないよりは飲めた方が多少楽しみの幅が広がるけれど、飲んでいる人が偉いというわけでは決してない。

ただ、私自身は酒が好きだね。色々な酒を飲んできて、合わない酒もあったけれど焼酎、泡盛、ウイスキーなどは特によく飲んでいる。中でもウイスキーは、40歳を過ぎてからようやくそのおいしさがわかってきて、今では外で他の酒を飲んでいても、家に帰って寝る前にウイスキーのオンザロックを必ず一杯飲むというのが習慣になっているんだ。

ウイスキーの魅力は、色々な酒を飲んで、口の中に残った味や臭い、更には1日の会話の名残りなど色々なものをすべて洗い流せる力を持っているところだね。それと、あの独特の重みも好きだな。ブレンドよりもシングルモルトのウイスキーの方がその重みが強くて良い。一日の締めくくりとして飲むシングルモルトウイスキーのオンザロックは、とにかくもう絶品です。

※ 撮影協力 ワインバー「初音(はつね)」
TEL:03-5935-7224
住所:東京都港区六本木3-14-7 六本木アロービル2F

大沢在昌 (おおさわ・ありまさ)

1956年、名古屋市生まれ。

79年、『感傷の街角』で第1回小説推理新人賞を受賞してデビュー。その後86年に『深夜曲馬団』日本冒険小説協会最優秀短編賞し、91年にはベストセラーとなった『新宿鮫』で日本推理作家協会賞と吉川英治文学新人賞を受賞するなど、数多くの賞を手中に収めている。94年には『新宿鮫 無間人形』で第110回直木賞を受賞。現在はハードボイルド、冒険小説を中心に幅広く活躍している。

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