視野を広げてくれた存在

自転車の魅力は何と言っても、人間の原点に一番近いところで、動けるというところですね。しかも、人の足の3倍から4倍のスピードで進めるわけですから、これは行動範囲も格段に広がります。20年住んできた自分の街でさえ、こんな所があったんだ、という発見が沢山ありました。自転車でなければ絶対に発見できない、なんていう場所は沢山ありますよ。迷惑駐輪をしない限り、比較的自由に止める場所を確保できる、というのも嬉しいですね。
スピードを出して、思い切り風を感じながら走るのは、なんと言っても爽快だし、時間の流れが緩やかに感じられて贅沢な気分になれます。サーフィンなんかで風を感じる喜びと似たようなものがあるのかもしれませんね。都心で排気ガスを顔一面に浴びるのは嫌だけど、ちょっと都心から離れた所で風を切って走るのは最高です。

街乗り、という側面でもトライアスロンという側面でも、8年前から自転車は僕の生活に大きく関わるようになって、僕の視野を大きく広げてくれました。自転車は、いまでは最高の友達ですね。

峰岸徹(みねぎし・とおる)
1943年、7月、東京銀座に生まれる。64年に俳優養成所の門戸を叩き、第16期生となり、67年 文学座研究生となる。文学座退団後、数々の映画や舞台で活躍するが、1997年に映画「風の歌を聴きたい」への出演をきっかけに、トライアスロンに興味を持つ。2000年には初めての宮古島でのトライアスロンに挑戦し、2005年まで5回連続で出場し、完走している。
現在稽古中の舞台「コースター」は10月11日より東京・青山円形劇場を皮切りに、北九州、山口、岡山、大阪、富山、愛知、と全国を巡回。西村雅彦が座長を務め、笑って泣かせるライトコメディとなっている。




