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Part 1:“世界遺産写真家”平山和充さんに聞く お薦め世界遺産の見所

2007年9月5日

“世界遺産写真家”。その名の通り世界遺産を追い続け、これまでに150カ所以上、42カ国の世界遺産をシャッターに収めているという平山和充さん。Part1では、世界遺産を知り尽くした写真家の目から見た世界遺産の魅力について、じっくりと話を聞いた。また記憶に残る世界遺産、現地を訪れた人しか知らない情報も披露していただいた。

マチュピチュの絶景に衝撃

元々僕は雑誌社に勤めていました。学生時代から独学で北海道の風景写真などを撮っていたのですが、写真で食べていけるとも思っていなかったので、大学卒業後は旅行雑誌の編集者として働いていたんです。

ある時、南米のガイドブックの編集に携わっている時にペルーのマチュピチュの写真を見る機会がありました。当時はそれが世界遺産だということもまったく知りませんでしたが、その写真を見たとき、ものすごく心を打たれました。「地球上にこんな場所が本当にあるのか!」と背筋が寒くなるくらいの衝撃を受けたんです。それ以来「この景色を自分の手でカメラに収めたい」という思いが日に日に強くなり、結局、雑誌社を辞めて仕事の保障も無いままにペルーに飛びました。元々はマチュピチュの写真を撮るのが目的でしたが、その他にも南米各地を回り、色々な風景写真を撮って回っていました。

マチュピチュ [ 画像クリックで拡大

そんな折、たまたま知り合った「AERA」の編集の方から「南米の世界遺産の写真を持っていますか?」と言われ、思わず「世界遺産って何ですか?」と聞き返してしまいました。当時は旅行雑誌などでも今ほど「世界遺産」というものが注目されていなかったので、僕は世界遺産という存在そのものを知らなかったんです。そこで、これまで自分が撮ってきた写真をその編集者に見せたら、実はそのほとんどが南米の世界遺産でした。自分ではただキレイだと思う場所を撮っていただけなんですが、まさかそれが世界遺産だったとは(笑)。マチュピチュの写真を見てペルーに渡った僕が、南米を回って撮っていた場所も結局は世界遺産だった…。そこで初めて世界遺産という場所のパワーみたいなものを意識するようになり、「南米だけでなく世界中の世界遺産を撮りたい」と考えるようになりました。男って子供っぽいところがありますから。なんていうか、少年が仮面ライダーカードを集めるのと同じような感覚ですよ。世界に何百カ所もあるのなら、欠けてるピースを自分の手で1つひとつ集めて行きたい、そんな感じでしたね。

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