フルサイズのデジタル一眼レフなら、光がたくさん受けられるため、暗い場所でも劇的にきれいに撮ることができる。広い視野のファインダーが理想的な構図を生み出してくれる。そこでその魅力にさらに迫るべく、カメラ好きのアマチュアカメラマン=ハイアマを想定したD700、EOS 5D MarkII、α900と趣味性の高いレンズを組み合わせ、使い心地をレポートする。

フルサイズとAPS-Cの違い
デジタル一眼レフカメラの撮像素子(CCD、CMOS)には大きく分けて2種類ある。35mm版フィルムと同じサイズの「フルサイズ」、それより一回り小さい「APS-C」(含フォーサーズ)である。実際には売られている一眼レフのほとんどがAPS-Cであり、フルサイズは一部のカメラで採用されるに留まっている。
フルサイズのほうが受ける光が多いから優れているようなものだが、話は簡単ではない。撮像面が広いので周辺の画像が汚くなりやすい(倍率色収差)、周辺光量落ちが発生しやすい、撮像素子のコストが高い、ボディをコンパクトにするのが難しいなど、フルサイズ機の問題は少なくない。実際のところ、家庭で子供を撮るなど、普通に使うだけならAPS-Cのほうが便利なことが多いし、仕事に使う場合でも、取材などの記録中心ならば機動力を含めてAPS-Cのほうが優れていることもある。画質の面でもまったく問題ない。
それでもフルサイズはおもしろいと思う。レンズの良し悪し、撮影者のテクニックなどがそのまま表われてくるから。古い広角レンズを組み合わせれば、たぶん、盛大に周辺光量は落ちるだろうし、歪曲収差も強く出るかもしれない。でも、それはそれでいいじゃないか。全部引っくるめて受け入れたとき、フルサイズはおもしろくなってくる。それがオトナのカメラの楽しみ方だと思う。





