【2】回数、頻度を明確化して手帳の欄外に“とりあえず”書く

 次に、やりたいことをどう実行していくか。美崎氏はやりたいことをアクションプランに落とし込んでいくときに、回数、頻度を明確にし、“とりあえず”紙の手帳に書いてしまうことをすすめる。

 「やりたいと思ったことを実行に移す第1歩は、回数を決めること。頻度、回数を決めることだ。数値化すると予定が立てやすくなり、実行できるようになっていく」

 ただし計画時点ではその回数は“大体このくらいの数”と幅を持たせていい。先々の予定も「(仮)」の状態でどんどん書き込んでしまう。もちろん確定事項でないものは分かりやすく色を変えるなど自分なりの振り分けをしておいたほうがいいが、とりあえずでも書いておかなければ、実行に至りにくいのだという。

 「自分で企画する講演を年6回やる、と決めたらその頻度は2カ月に1回になるので、2カ月ごとに“講演予定”などと手帳の欄外に書いていく。そうすることで、ほかのプロジェクトや仕事が入ってきたときに、この月は講演を1回する予定になっている、とまた見返すこともできる」

 また実行率を上げるためには、頻度を決めた段階で、どう実行していくかまで具体的に落とし込んでいくといいそうで、例えば美崎氏は「年間100本映画を見る」というタスクに対しては、1カ月=4週で8~9本、つまり1週間で2、3本見る必要が出てくると計算。その頻度を欄外に記しておき、実際に映画が公開されたら具体的に空いている日程に予定を書き込んでいくという具合に進めたという。こうしてやりたいことをブレークダウンしていくことで、年間スケジュールが埋まっていき、達成すべきことが見えてくる。

外部から求められる「やるべきこと」を組み込むためにも年始の計画は重要

 また、実行のポイントとして「ルールを決めること」も挙げる。「私自身は映画だったら公開後2週間以内に見るというルールを決めている。あまり時期を外すと、どんな客層がメインなのかなどが分からなくなるし、ヒットする映画なのかどうかも判断しづらくなり、映画を見ることで得られるはずの市場情報が得にくくなる。2週間以内というルールが決まっていれば、必然的にスケジュールが組めるようになるし、見損ねることもなくなる」と美崎氏。

 もちろん「やりたいこと」のスケジュールの中に、外部から求められる「やるべきこと」が入ってくることも多々ある。その場合はそれを実行するのに一番ふさわしい時間はどこにあるのか、自分の予定を調べる必要がある。そのためにも1年の初めに、手帳に「やりたいこと」を、頻度と回数に合わせて書き込んでおく必要があるわけだ。

 ちなみに美崎氏はたびたび「100」という数字をキーワードに挙げているが、これは「ある程度の時間を費やしたものは経験となるから」で、年間100回(本、冊など)そのものに時間を費やせば「経験」と呼べる域に達すると考えているからだ。

美崎氏の手帳。(仮)も書き込んでおくことで、スケジュールが立てやすくなる