日経トレンディネット連載陣が薦める「ビジネスパーソンが年初に読むべき一冊」企画の後編。前編「 “年初に読むべき”一冊(1) 物事の本質を知る」では、デザインや経済、思想など、物事の本質を知るヒントになる書籍を紹介した。今回は表現力や企画力を上げたり人付き合いを円滑にしたりするための一冊を紹介する。

(1)高崎卓馬「表現の技術―グッとくる映像にはルールがある」

高崎卓馬「表現の技術―グッとくる映像にはルールがある」(電通、1600円)。※高崎氏の「高」は本来は「はしごだか」ですが、環境によって正しく表示できないことがあるので、文中では「高」を使用しています
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 「どうしたら面白い番組を作れるのか?」。30歳を過ぎても代表作と呼べる番組を作れず、悶々(もんもん)としていたころ、ラジオで映画監督の大根仁さんがこの本を薦めていた。すぐに購入し、夢中でむさぼり読んだ。今も会社のデスクにあるこの本には、青鉛筆で何カ所も線が引かれている。「あらゆるものに基本というものは存在する」。当時の自分に深く刺さった言葉だ。表現とは、むやみに頑張れば伝わるものではない。表現とは「技術」なのだ。会社で、家庭で、何かをより良く伝えたいと思っているすべての人にオススメの一冊。

<選者>佐々木健一氏(NHKエデュケーショナル)