2018年がスタートした。仕事やプライベートで新たな目標を立てている人も多いだろう。そこで、ビジネスパーソンが“年初に読むべき”一冊を日経トレンディネット連載陣が厳選。2回にわたって紹介する。1回目はデザイン、経済、思想など、物事の本質を知るための書籍を紹介する。

(1)佐藤卓「塑する思考」

佐藤卓「塑する思考」(新潮社、1900円)
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 ビジネスパーソンは常に『いかに差異化するか』を考えがちだが、一方で普通さやシンプルさが大切なモノもある。例えば冷蔵庫。押し付けがましい突飛さよりも、冷蔵庫以下でも冷蔵庫以上でもない、キッチンや家全体と調和するデザインであることが大切。ここからデザインとは全体と部分、部分同士の差異を設計・可視化することであり、その意味で世界の全てに関わる、ということが見て取れる。レヴィ=ストロースなどの難解なテキストをひもとくことなく、平易な表現で構造主義の考え方に触れられる良書だと感じた。

<選者>富永朋信氏(ドミノ・ピザ ジャパンCMO)


 難しい概念論としてのデザインではなく、日常の身近なデザインについて平易で深い文章で語りかける一書。ぐいぐい引き込まれて読んでしまう読後感が爽快です!

<選者>川島蓉子氏(ifs未来研究所所長)