前回の記事「シニア向けアシスト自転車 “アシスト弱め”の理由」では、シニア向け自転車についてヤマハ発動機、ブリヂストンサイクル、パナソニックの3社に話を聞いた。その際、シニア向けモデルの場合、軽快車タイプ(いわゆるママチャリ)に比べ、「軽さ」「取り回しやすさ」「快適性」「扱いやすさ」などの要素がより求められると分かった。

 一方、この数年増加している通学向け電動アシスト自転車は、耐久性や一度に長距離を走れることなどが重視される傾向がある。これは電動アシスト自転車が少子化に伴う学区の撤廃や、鉄道、バス路線の廃止で空白化が進む地方の公共交通機関に代わる通学手段となっていることを受けて進化したものだ。

 通学向けに特化した製品をいち早く展開して注目を集めたのが、ブリヂストンサイクルから2015年1月に発表された「アルベルトe」だ。それまでの電動アシスト自転車は、中高生の「通学」需要はあまり想定されていなかったという。しかし、電車やバスの3年分の定期代と比較して、途中でバッテリー交換をしても十分に元が取れるという観点から、その代替手段として通学重要に向けた電動アシスト自転車が多く登場するようになった。

 「通学利用での電動アシスト自転車の需要は年々増加しているが、大分県や広島県、神奈川県など、通学路に坂道が多いエリアは特に比率が高いなど地域差がある。近年は『自転車通学許可証』を導入して安全な自転車通学の環境整備を行う学校もあるので、今後さらに伸びるのでは」(ブリヂストンサイクルの竹内 理氏)

 ではヤマハ発動機、ブリヂストンサイクル、パナソニックの3社は現在、どのようなラインアップをそろえているのだろうか。その差はどこにあるのだろうか。