最近よく話題になるロボット掃除機。とはいえ、各社からさまざまな機種が発売されており「何が違うの?」と疑問を持つ人も多いだろう。そこで、ロボット掃除機メーカーの最新フラッグシップモデル7機種を試用。今回は掃除性能、メンテナンスについて使い比べてみた。

 前回「ロボット掃除機の購入ポイントは“設置サイズ”」では、設置サイズや製品の特徴について紹介した。後半となる今回は、実際に掃除機を動かしてみて、それぞれの掃除時間や掃除性能、ゴミ捨てなどのメンテナンスについてチェックをした。

 このときにまず注目したいのが、「ランダム式」と「ナビゲート式」の差だ。ロボット掃除機には、大きくわけて2つのタイプがある。部屋の形を検知して掃除するナビゲーション形式と、壁に沿って部屋の隅を掃除したあとに、部屋の中をランダムに近い動きで移動するランダム形式だ。

 今回テストしたなかでランダム形式は以下の4製品。

  • ルーロ MC-RS200

  • ミニマル RV-DX1

  • トルネオ ロボ VC-RVS2

  • ユーフィー ロボバック トゥエンティ



そして、ナビゲーション形式は以下の3製品となる。

  • ルンバ 980

  • ダイソン 360 アイ

  • ボットバック コネクテッド




 ランダム式は部屋をぐるりと一周したあと、すき間を埋めるように部屋を動き回るのが一般的。このため同じ場所を何度も通ることが多く、掃除に時間がかかり一度に広いエリアは掃除できないことも多い。また、掃除ができていないスポットが発生することもある。ただし、同じ場所を何度も掃除するので、掃除性能はナビゲーション形式より高い製品が多かった。

  一方、ナビゲーション形式は部屋の形状や家具の配置を考えて掃除をするので、同じ場所を何度も行き来しないのが特徴。このため、短い時間で部屋を掃除でき、掃除残しがない、さらに無駄な動きをしないので広い範囲を一度に掃除できるメリットがある。これらの点を踏まえて、テストの結果を確認してみると面白い。

 また、テストでは約6畳の部屋を3回掃除した時間や掃除性能の平均をとったが、同じ6畳でも床の素材や部屋の形、家具の配置などで結果は大きく変わる。このテストはあくまでも「目安」として考えてほしい。

iRobot「Roomba(ルンバ) 980」、ダイソン「Dyson 360 Eye(ダイソン 360 アイ)」、パナソニック「RULO(ルーロ) MC-RS200」、日立「minimaru(ミニマル) RV-DX1」、東芝「TORNEO Robo(トルネオ ロボ)VC-RVS2」、Neato Robotics「Botvac Connected(ボットバック コネクテッド)」、Anker「Eufy RoboVac 20(ユーフィー ロボバック トゥエンティ)」の7機種をテストした
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清掃機能のチェックポイントはココ!

 今回は以下の項目をチェック。掃除機によっては「壁際や隅を重点的に掃除」やスポット掃除などのモードがあるが、今回はすべて標準の「自動モード」でテストを行った。

■掃除性能
 掃除機なので「どれだけキレイに掃除できるか」が重要。今回のテストでは「カーペット」「フローリング」「イスの脚幅相当の隙間(幅30cm)」「部屋の隅」の4項目のゴミを、どれだけキレイに清掃できるかをチェックした。

テストに使用した6畳間。床の半分はカーペット、半分はフローリングになっている
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30cmという、一般的な椅子の脚幅と同程度の「隙間」を作り、そこに砂ゴミをまいた
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カーペットとフローリング、それぞれに白い粉ゴミ(重曹)と、茶色の砂ゴミをまき、その清掃度をチェックする
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フローリングは、とくに溝にたまった粉ゴミの除去に注目したい
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「部屋隅」を模した90度の場所に砂ゴミをまく。角のゴミまで取れるかを検証する
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■掃除時間
 ロボット掃除機は比較的音も大きく、家じゅうを動き回る。このため、家族の留守中に掃除するのが理想的だ。この点、スピーディーに掃除できる機種なら、買い物などに出かけている間にササッと掃除を終わらせられる。家に家族がいることの多い世帯は、掃除の速さも確認してほしい。

■家財との衝突
 ロボット掃除機が家具の位置をズラしてしまったり、気に入っている家具に傷をつけないか心配な人も多いだろう。そこで、今回のテストエリアには、あえて重さ500g程度の軽いダンボールを置いた。ロボット掃除機によっては、障害物があると避ける機能を搭載している。この機能がうまく機能しているかもチェックした。

500g程度の軽いダンボールを、部屋の障害物として設置。家具などを認識して、ぶつからないように避けるかをチェック
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■メンテナンス
 ゴミ捨ての方法と、フィルター掃除などのしやすさをチェック。多くのロボット掃除機は、ダストカップが小さいので毎回ゴミ捨てが必要。このため、メンテナンスの簡単さは意外に重要だ。