4地域ごとに“だし”を変える! 外国人も“だし”のうまさに関心

 「だしの文化は東日本と西日本で大きく違うので、発売当時からだしを変えていました」。かつお節をメインに醤油で仕上げた風味豊かなつゆの東日本版と、昆布だしをメインに淡口醤油で仕上げたすっきりとしたつゆの西日本版を作り、それぞれの地域で販売してきた。

4つの地域ごとに変えている「だし」の素材、味わい
向かって左の「西日本」のつゆは右の「東日本」に比べて薄いことが分かる。揚げの味も「西日本」「関西」のほうが甘め
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 01年には西日本の中の特に近畿圏向けに、関西でうどんやおでんのだしに使うウルメイワシをたっぷり配合した関西版を発売した。北海道産の利尻昆布のだしを利かせた北海道版の「赤いきつね」を05年に、「緑のたぬき」を14年に発売した。これで4つの地域ごとに「きつね」と「たぬき」がそろった。麺についても「喉ごしをよくしたり、こしの強さを出したりして時代に合わせて改良を重ねています。また、だしをきちんと味わっていただくために、だしが絡みやすいような設計にしています」。

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 外国人からも関心が高まりつつあるカップうどん・そばのだし(下コラム参照)。上記調査では88%の外国人が「『“だし”は和食の代名詞』と考えており、さらには60%の外国人がカップうどん・そばはもっと評価されるべき、ということが明らかになった。また87%の外国人が「“だし”は日本人以外も楽しめる」と評価している。和食の広がりとともに、さらに世界各国の人がだしを味わう機会が増えそうだ。

外国人もカップうどん・そばの「だし」のおいしさに共感!
  日本を訪れる外国人旅行者が増え、日本の食や文化への関心が高まっている。そこで東洋水産は、日本に滞在し、カップうどん・そばを食べたことがある外国人に「“だし”に関する意識調査」を実施した。「他のインスタント麺と比べてカップうどん・そばが好きな理由」について尋ねたところ、「“だし”が美味しいから」という回答に同意する人が85%を占め、“だし”の魅力が広がっていることをうかがわせた。
 カップうどん・そばは「手軽に和食の本格的な味と香りが楽しめる」ことに77%の人が同意。手軽さと味わいのよさが両立している点を評価しているようだ。また3人に1人が日本に来る外国人にカップうどん・そばを「ぜひ食べてみてほしい」と回答した。
◎調査日2015年8月15日~20日。カップうどん・そばを3カ月以内に食べたことがあり“だし”について知っている外国人を調査対象とした

味を決める「だし」への思い~素材へのこだわり
加工食品事業本部 即席麺部 商品開発1課 岩野路夫氏
 今年は「赤いきつね」「緑のたぬき」の前身となった業界初のカップ入り即席きつねうどん「カップうどんきつね」発売から40周年を迎えます。今やカップ麺の中で定番ブランドとして認識していただける存在です。長年ご愛顧いただいている商品なので、大きく味を変えることはありませんが、昔からの味をただ守り続けるのではなく、時代とともに変化していく味覚や好みに合わせて少しずつマイナーチェンジをして、こまめに改良を重ねています。地域ごとに「だし」の素材や味わいを変えていることもだしへのこだわりのひとつです。これから12月は忙しくなる時期なので赤いきつね、緑のたぬきの“だし”を飲んで一息ついてほしいと思います。
まず高品質なかつお節を粉砕。
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おいしさを引き出す粒度の粉末が完成。自社グループの工場で生産し、品質を一定に保っている
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(文/日経トレンディ編集部)


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